2005年 三月合宿 北アルプス 霞沢岳 |
期間: 平成17年3月24日(木)〜4月2日(土) |
メンバー: L須田、SL早見、本郷 場所: 北アルプス上高地周辺 霞沢岳 |
3月24日(木) 晴れ 新宿高速バスターミナル発7:00〜松本バスターミナル着10:10〜釜トンネル入口着11:40、発11:55〜大正池ホテル着12:55〜上高地バスターミナル着13:45〜小梨平キャンプ場着14:10〜明神館CS1着15:00 新宿で鈴木、若林、石垣に見送られ、高速バスに乗り込む。3人から差し入れもがっつりいただく。松本バスターミナルに到着し、駅前でタクシーをゲット。このタクシーの運転手さんがいい人で、とてもよくしてもらった。
明神館CS1発5:00〜徳本峠入口着5:20〜徳本峠CS2着15:00 夜の間に降雪があり、テントの外を見ると20cmほど雪が積もっていた。天気は悪いが、今日は樹林帯の中ということもあり問題なしと判断、CS1を撤収し行動開始。徳本峠入口からいざ峠へ登り始める。傾斜が緩いうちはラッセルに苦労はしなかったが、傾斜が出てくるにしたがいラッセルも深くなる。場所によっては腰、胸ラッセルだ。雪質も抜けやすい雪で、遅々として進まない。3人でどんどんラッセルを回す。ルートはおおよそ夏道沿いの登りやすそうなものを選んでいった。
徳本峠CS2発5:05〜ジャンクションピーク着8:00〜最低鞍部着10:05〜最低鞍部先CS3着11:20 本郷が少し遅れ、5:05に出発する。今日も冬型気圧配置がきまっており、天気はよくない。明日になれば冬型も緩むだろう。樹林帯の中を赤布を手がかりに進んでいく。ジャンクションピークの登りもラッセルだったが、ピークから先のラッセルがきつい。ひたすら腰ラッセルだ。
最低鞍部先CS3発4:50〜K1着9:35〜K2着9:55〜霞沢岳着10:15、発10:25〜K2着10:45〜K1着11:00〜最低鞍部先CS3着13:40 朝テントの外を見ると、多少の雲はあるが晴れている。風も弱い。アタックの用意をして出発。K1手前の急登まではとにかくラッセルだ。スコップラッセルでもろくに進まない。気合いの見せ所である。K1の急登からはクラストしており、アイゼンでスピードアップする。ここから山頂まではかなり雪庇が出ているので、稜線の下を巻き気味に歩く。そして霞沢岳山頂に到着。山頂には看板などがないので、地図で確認。霞沢岳であることを確認する。さすがに稜線は風が強いので、写真を撮ってさっさと下りる。K1の下りで1Pロープを出す。ここで須田が転倒し、雪上を5メートルほど滑落する。すぐに止められたが、右膝をひねってしまう。歩くと痛む程度なので、そのまま行動することにする。CS3に戻り、一安心。持ってきたパイナップルの缶詰めで登頂を祝う。
最低鞍部先CS3発4:45〜ジャンクションピーク着6:40〜徳本峠着8:40〜徳本峠入口着10:40〜徳沢ロッジCS4着13:00 朝、気温が高く、湿った雪が降っていた。昨日の日射で溶けた雪が夜のうちに凍ったので、深いラッセルにはならない。登ってきたときには何時間もかかった場所を、あっさり通っていく。徳本峠入口に10:40に着く。すでに湿った雪で装備はびしょびしょだ。しかもここから徳沢までが湿った重い雪でなかなか進まない。着いたのは13:00だったので、今日の横尾周遊は諦める。テントを張って、EPI全開で装備を乾かす。食いつぶしも始める。
徳沢ロッジCS4発4:25〜横尾着6:55〜徳沢ロッジCS4着8:55(テント撤収)、9:15発〜徳本峠入口着10:50〜明神館着11:00〜上高地バスターミナル着12:25〜大正池ホテル着13:30〜釜トンネル入口着14:10 朝、横尾に向けて出発する。今日は周遊してから下山するつもりだ。横尾まではうっすらトレースが残っており、それをたどる。横尾に到着すると、屏風岩が見えた。早見はそれを見てニヤニヤしている。徳沢に戻る途中から晴れ間が見え出した。ロッジで張っていたテントを撤収し、下山に移る。全員黙々と歩いている。上高地バスターミナルからは、ところどころ道が除雪されており歩きやすい。そして釜トンネルを抜け、無事下山。なかなか中身の濃い合宿となった。
今回の三月合宿は、副将の鈴木が就職活動、1年の石垣は実家の都合で参加できず、3人での合宿となった。その3人で霞沢岳を狙う今回の計画は、だいぶ背伸びをした計画だったように思う。しかし長時間のラッセル、深い樹林帯でのルートファインディング、雪庇の通過など、結果として得られたものは大きかった。さらにラッセルやルートファインディングでは全員が主体的に行動できていたことも、とてもよい傾向だと感じる。
文責:須田貴志 |