2001年 夏山合宿 北アルプス 剣沢定着

期間: 平成13年8月4日(土)〜8月8日(水)

メンバー: L原澤3,SL伊藤2、鳥居3、丸山1

場所: 北アルプス 剣岳定着

地図: 剣岳

月4日(土)  曇り〜雷雨

BC5:00〜雪訓場到着7:10〜雪訓場出発10:20BC12:30

 雪上訓練1日目は、芹沢さんが加わり、朝5時出発。天気が悪く、ガスがかかっていて、落石の危険もあったので当初の雪上訓練予定地よりも少し下ったところで行った。10:20まで雪上訓練をおこない、雪渓の状態が悪かったので、ジッヘル、グリセードの練習は明日に持ち越すことにした。雪訓を終えて、芹沢さんが先に長次郎谷を下りて別れてから私達も雪渓を下っていると長次郎谷を登って着た石川さんに会い合流して、BCまで戻った。

 剱沢を登り返すころには天気は雷雨に変わっていた。天場に戻り、ぬれたものを乾かす。外の天気は一向に良くならない。

 

月5日(日)  晴れ

BC5:00〜雪訓場到着7:10〜伊藤ザイルワーク8:20まで〜丸山ザイルワーク8:50~11:20

〜雪訓場出発11:40〜BC14:10

 天気は昨日とは打って変わって、良い天気に恵まれた。1年の丸山は昨日よりも雪渓での歩行技術が上手くなっている。長次郎谷は日曜日と言うこともあり、多くの人が雪渓を登っている。

 雪訓のザイルワークははじめ伊藤が行った。その間、鳥居が丸山に昨日できなかった、ジッヘルとグリセードを教えていた。次に丸山がザイルワークを行った。慣れていないせいか、かなり手間取っていた。

 雪訓終了後、BCへ戻る途中の剱沢雪渓にてタイトロープの練習を行った。天場に戻ると、千葉さんも丁度BCに到着したところだった。

 

8月6日(月)  晴れ

BC4:50Cフェース取り付き7:10〜登攀開始8:15Cフェースの頭12:15BC16:30

 Cフェース剣稜会ルートには先に1パーティーが取り付いていた。原澤―丸山−鳥居組と千葉OB―伊藤組で登り始めた。前のパーティーの順番待ちやザイルワークの経験不足などもあり、Cフェースの頭には12時過ぎに着いた。六峰から5・6のコルに降りる懸垂下降の支点はいかにもやばそうな木だった。また、全体的に皆、下るのに手間取っていた。

 

 

8月7日(火)  雷雨

BC停滞

 今日は朝から激しい雨がテントに撃ちつけていた。8時になった時点でも雨脚は勢いよく、ラジオでは、富山県に暴風、雷、洪水警報が出されたと流れてきて、停滞にした。

8月8日(水)  晴れ

BC4:00〜雄山7:00着 8:00発〜室堂9:15

 今日はとうとう本合宿の下山日だ。昨日は良く寝たということでいつもよりも早くBCを出発。尾根に上がったところで、日の出を皆で見る。同時にブロッケン現象も見ることができた。雄山で1時間のんびりしてから室堂に下山し、みくりが池温泉にみなで入る。

 

 

全体を通して・・・

 大日尾根からの入山で予備日を使ったときは、この先大丈夫だろうかと思ったが、芹沢さん、千葉さん、石川さん、の三人のOBに参加していただき、事故なく行ってこられた。

 しかし、正直,鳥居はじめはびっくりした。さすがに半年以上も山から離れていたのでしょうがないと言えばしょうがない話だ。かわって1年1人で丸山は良く頑張ったと思う。初めてのことばかりで戸惑っていた場面がいくつかあったが、着実にこなしていた。

 ただ、結局最後まで剱岳本峰へは登らず残念な思いがした。予備日をもう少しとっていればと今更ながらに後悔している。

文責  原澤