2002年 2月山行 八ガ岳 赤岳鉱泉定着

期間: 平成14年2月16日(土)〜2月21日(木)

メンバー: L原澤3、SL鳥居3、伊藤2、丸山1 OB斎藤、村田

場所: 八ケ岳 赤岳鉱泉BC

地図: 八ガ岳

月15()晴れ

 八王子1033発のスーパーあずさで茅野駅へ。タクシーを使い、美濃戸口へ移動する。美濃戸口を1330に出発。さすがに平日なので行き交う人は少ない。赤岳鉱泉までの登山道は雪がしっかり踏み固められており、大変歩きやすい。赤岳鉱泉には1530に到着。冬場も水が確保できると言う事が大変ありがたい。

 

月16日(土)晴れ

赤岳鉱泉6:00〜赤岳8:50〜横岳10:30〜硫黄岳12:30〜赤岳鉱泉13:20

 実働1日目。今日は八ケ岳の周遊である。朝から良く晴れている。赤岳までの登山道もトレースがついており、アイゼンを履いてサクサク登る。途中、赤岳主稜の取り付き、阿弥陀岳北稜の取り付きを確認しながら登る。目を凝らしてみると阿弥陀北稜には登山者がいることが確認できた。文三郎尾根は途中にトラバースがあり、大量降雪後には雪崩れそうな斜面だった。赤岳から横岳までの稜線上は危ないと思われるところにははしごがかけられていたり、しっかりとした鎖がかけられて至り整備された登山道だった。硫黄岳周辺に行くと稜線はとても広くガスが出てきたら迷いそうである。今日は土曜日と言う事もあり、硫黄岳から赤岳鉱泉までの下りでは多くの登山客と行き違った。

その後BCで斎藤さん、村田さんと合流した。

 

2月17日(日)曇り〜雪

 赤岳鉱泉7:00〜ジョウゴ沢右俣20m8:00/11:30発〜赤岳鉱泉12:10/12:50発〜石尊稜取り付き14:00〜赤岳鉱泉14:30

 今日はアイスクライミング講習会である。講師は斎藤コーチ。ジョウゴ沢を登り、ゴルジュを進んで出てきた20mの滝。始めはその隣の傾斜のゆるい滝にトップロープをかけてもらい登ってみる。なかなか、氷にバイルが効かない。どの程度までアイゼンが効いているのかも分からずみんな苦労していた。

 次に隣の滝にトップロープをかけてもらいチャレンジ。私も含めて皆、腕が裂きにパンプしてしまっている。また、スタンスのとり方もはっきり言って下手である。一通り終わるころには風が強く吹いてきて、天気も怪しいので下山を開始した。途中1p、懸垂下降して下った。

 BCにつき斎藤さん、村田さんと別れた後石尊稜取り付きの偵察に行く。取り付きまで行くと石尊稜を登り、懸垂下降で降りてきた大学パーティーに出会った。赤岳鉱泉にBCを張っているということなので一緒に赤岳鉱泉に下った。 

2月18日()風雪

停滞

 一旦は準備したものの天気が悪くガスも出てきたので待機をする。8時まで待ってよくなる兆しが無かったので今日は停滞に決定。低気圧が3つ、日本を通過するようだ。

 

2月19日(火)風雪〜曇り

 停滞

昨日に引き続き今日も停滞。名古屋などの中京地域にも雪が積もっているらしい。なんだか、冬に逆戻りしたようだ。この時点で、今回は阿弥陀岳北稜はあきらめることにした。

 

2月20日(水)晴れ

赤岳鉱泉6:00〜石尊稜取り付き7:30〜石尊峰13:30〜赤岳鉱泉15:10

 昨日まで積もったゆきで取り付きまで軽いラッセルを強いられる。天気は良く晴れておりクライミングをするのには申し分が無い。1P目は岩場である。ホールドは思ったよりも細かい。ロープがギリギリのところで木を支点にとる。その後は簡単な雪稜である。雪稜上の支点はほとんどが木でとることができた。途中コンテで登っている登山者にルートを先に譲った。雪稜が終わると再び岩場が出てくる。ここを1P登れば後は階段状斜面である。石尊峰にでてから地蔵尾根を下ってBCについた。

 

月21日(木)晴れ

赤岳鉱泉6:00〜赤岳主稜取り付き7:30〜赤岳北峰12:30〜赤岳鉱泉14:40/15:00〜美濃戸口16:40

 今日も朝からよい天気に恵まれた。昨日、丸山がヘルメットをなくしたので原澤がヘルメットを貸す。1P目はチョックストーンが出てくる岩場だ。その後も所々雪の中に岩が出てくる斜面が続く。6P目に雪の斜面を登り岩峰の裏を回りこむのに時間がかかった。最後2Pはガレ雪で頂上につき原澤と合流した。地蔵尾根を下り赤岳鉱泉に到着し、撤収して下山する。

 

全体を通して、

 今回の合宿は雪稜とアイスクライミングと言う今までの合宿には無かったことをやった。案の定、雪稜でのザイルワークの遅さが目立ったり、アイスクライミングでは登り方自体に戸惑ったりした。これら、多くの課題は着実にこなしていきたい。しかし、水作りをしなくてよい赤岳鉱泉BC。とても快適で、癖になってしまいそうだ。                       

                                             文責・原澤修